「WEBデザイン技能検定」は意味ない？資格よりも大切なのは？1級～3級の合格率や難易度、勉強時間を解説。

2025年3月9日

WEBデザインのスキルを証明できる「WEBデザイン技能検定」。

国家資格として認定されていますが、ネットでは「意味ない」との声もあります。

そこで本記事では、WEBデザイン技能検定の難易度や勉強方法、勉強時間、資格の価値について詳しく解説します！

WEBデザイン技能検定とは？

WEBデザイン技能検定は、WEBデザインに関する唯一の国家資格です。

1級・2級・3級があり、それぞれ受験資格が異なります。

この資格は、デザイン業界で働く際の基礎知識を証明するものとして活用されます。

1級～3級の難易度や合格率、受験資格は？

2級・1級を受験するためには、3級・2級の合格もしくは実務経験が必要です。

級	受験資格	難易度	合格率
3級	誰でも受験可	易しい	70～80%
2級	実務経験2年以上 or 3級合格者	普通	約50%
1級	実務経験7年以上 or 2級合格者	難しい	20～30%

詳しくは「WEBデザイン技能検定公式サイト」にてご確認ください。

WEBデザイン技能検定は意味ない？と言われる理由

WEBデザイン技能検定は「意味がない」と言われることがあります。

その理由として、WEBデザインの世界では、資格よりも実績やポートフォリオが重視されるため、「資格を持っているだけでは、転職や仕事に直結しにくい」と考える人が多いのが実情です。

ただし、未経験者にとっては、WEBデザインの学習の証明として役立つこともあります。

意味がないと言われる理由

実務では資格より、スキルが求められる
- WEBデザイナーの採用では、ポートフォリオ（実績）が最重視される。
資格があっても、仕事が取れるわけではない
- フリーランスや転職活動では、資格の有無より「何が作れるか？」が問われる。
試験範囲がやや古い
- 過去には、現在使われていない技術が試験範囲に含まれていたことも。

それでも資格を取るメリット

未経験者がアピール材料になる
- 未経験からWEBデザイナーを目指す場合、学んだ証拠として履歴書に書ける。
企業によっては資格手当が出る
- 企業によっては、資格取得者に手当を出している場合もある。
転職時の補強材料になる
- 他にアピールできる実績がない場合、履歴書に資格を記載することで多少のプラス評価になる。

「資格＋ポートフォリオ」のセットで、転職に有利になる！

WEBデザイン技能検定の資格だけでは転職に直結しにくいですが、ポートフォリオと組み合わせることで、転職活動を有利に進めることができます。

WEBデザイナーへの転職では、資格の有無よりも、実際にデザインやコーディングができるかが重要視されます。

資格を取得するだけで満足せず、実務スキルを証明できるポートフォリオをしっかり作成することが大切です。

WEBデザイン技能検定を取るべき人・取らなくていい人

WEBデザイン技能検定を取るべきかどうかは、目的やキャリアプランによって異なります。

資格を取得することで役立つ場面もありますが、実務経験やポートフォリオの方が重視されることが多いことを認識しておきましょう。

以下に、WEBデザイン技能検定を取るべき人と、必ずしも取らなくていい人人の特徴をまとめました。

WEBデザイン技能検定を、取るべき人

未経験からWEBデザイナーを目指している人
- 資格を取得することで、WEBデザインの基礎知識を証明でき、学習の成果として履歴書にも記載できる。
転職時にアピール材料が少ない人
- 実務経験がなく、ポートフォリオも十分に用意できていない場合、資格を持っていることで「学んでいる証明」になる。
企業で資格手当が出る人
- 一部の企業では、WEBデザイン技能検定の取得により資格手当が支給される場合があるため、金銭的なメリットがある。
体系的にWEBデザインを学びたい人
- 試験勉強を通じて、WEBデザインの基礎から法的知識まで幅広く学ぶことができる。

WEBデザイン技能検定を、取らなくてもいい人

すでにWEBデザイナーとして実務経験がある人
- 現場では資格よりも「何が作れるか」が重視されるため、資格を取得するよりもポートフォリオを充実させた方が効果的。
フリーランスとして仕事を取りたい人
- クライアントは資格の有無よりも、実績やスキルを重視するため、資格取得よりも実務経験を積むことが重要。
WEBデザインではなく、プログラミング寄りのキャリアを目指している人
- この資格はWEBデザインに特化しているため、WEB開発やエンジニア志望の場合は、HTML/CSSやJavaScriptの実践的なスキルを身につける方が効果的。

WEBデザイン技能検定は、未経験者や学習の証明が必要な人には有効ですが、実務経験がある人やフリーランスを目指す人には、必要がない資格です。

資格取得だけでなく、ポートフォリオの作成や実務経験を積むことが大切です。

WEBデザイン技能検定の難易度（3級・2級・1級別）

WEBデザイン技能検定の難易度は、級によって大きく異なります。

3級は基礎的な知識があれば合格しやすいですが、2級以上は実務経験が求められるため、しっかりとした学習が必要になります。

3級（初心者向け）

難易度
- ★★☆☆☆（簡単）
試験範囲
- HTML/CSSの基礎、デザイン理論、著作権
合格率
- 70～80%
勉強時間の目安
- 30～50時間

初心者向けの試験ですが、全くの未経験だと基礎知識の学習が必要になります。

過去問を解きながら、試験の傾向を掴むのがポイントです。

2級（実務レベル）

難易度
- ★★★☆☆（普通）
試験範囲
- 実務で使うデザイン・コーディング知識、UI設計
合格率
- 50%
勉強時間の目安
- 100時間以上

2級は、企業での実務経験があることを前提とした問題が多いため、実際にWEBサイトを制作できるスキルが求められます。

1級（難関資格）

難易度
- ★★★★★（かなり難しい）
試験範囲
- サイト設計、UXデザイン、実技試験あり
合格率
- 20～30%
勉強時間の目安
- 200時間以上

1級は、業界でも通用する高度なスキルを持っていることを証明する資格ですが、合格するには長期間の学習と実務経験が必要になります。

WEBデザイン技能検定の勉強方法と勉強時間の目安

資格取得には、適切な勉強方法と計画が重要です。

それぞれの級に応じた学習時間を確保し、過去問を中心に対策するのが合格の鍵です。

級	勉強時間	参考書 & 過去問
3級	30～50時間（約1～2ヶ月）	参考書＆過去問を繰り返し解く
2級	100時間以上（2～3ヶ月）	過去問＋実践的なコーディング学習
1級	200時間以上（半年～1年）	実技試験対策が必須